STE100

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STE100 ~須永辰緒DJ40周年&誕生60年記念フェスティバル~

観念しました。

つまりは随分前から周到に準備されていたこのフェスのことです。
僕はアホですが馬鹿ではないので今年が還暦だということくらいは覚えてます。
しかしその件には極力触れられないようステルスで逃げていた半年前に、
実行委員会から件の「STE100」の実施を打ち明けられたわけです。
既に大枠をほぼ固められた後に。

でも、もちろん即答で断りました。大いに断りました。

理由はいくつかあります。

若い頃には30歳とか40歳くらいになったらDJは辞めるだろうなと漠然と思っていました。
しかしそれがヌルっと60歳まで続いてしまって、
自分の人生設計さえも生温くなってしまい、
おそらくこのまま緩くDJ生活が続くであろう関係上、
このような大袈裟なことをされると、
思い描いていた「緩いDJ生活」が破綻してしまうでしょう。
つまりこのフェスはDJ引退への肩たたきだろうなと。
でもまあこれはこれで良い機会なのでそこは考えます。
30周年の時も素敵なフェスで盛り上げてもらいましたので思い出はあれでもう充分です。
そういうわけで節目の類いはスルーして欲しかったことがひとつ。

更にはここ数年のコロナ禍の中、尊敬してやまない先輩方が次々と節目を迎えました。
しかしあのような状況でイベントなど出来るはずもなく何もお祝いごとをすることができなかった。
それなのに自分の祝いを(結果的に)おねだりするのは筋が通らないだろう。というのも大きな理由。

もうひとつは単純に、恥ずかしい。

しかし外堀はすでに完全に埋められてしまいました。
そこで致し方なくついに落城したという経緯があります。

でもこうなった以上、出来うる限りの最上級の音楽エンターテイメントを皆さんと楽しみたいと今は改心しました。
40周年に至る経緯については下記リンクの取材していただいた話を参考にして頂くとして、
その40年に寄り添ってくれた僕らの音楽を一緒に体感して下さい。
ライブにDJプレイ、ラウンジやご家族連れにも楽しんで頂けるようキッズ達にも優しいフロアもあります。
出演してくれる仲間たちのパフォーマンスは全て最高ですが敢えてひとつ注目して頂きたいのは「友情」です。
このフェスの成り立ち含めこれだけのスタッフと出演者が集ってくれたのは友情以外の何物でもありません。

結果、僕は幸せです。本当にありがたいことです。

今までは開催に否定的だったので一切触れないよう心がけていましたが、
今後詳しい見どころなどは積極的に随時SNSなどで発信していきたいと思います。
(改心したので)


◆Openers【須永辰緒インタビュー】
DJ40周年フェス開催! パンク~ヒップホップ~ジャズの軌跡を語る

◆ARBAN【須永辰緒 インタビュー】
DJカルチャーの最前線で40年「モンクベリーズでの経験は今の僕の原点かもしれない」


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